こんにちは、こんばんわ。アリスピアです。
あっというまに1月ももう終わりですが、そんなタイミングでまた私に不思議な体験が送りつけられたので、ここに報告したいと思います。
春の陽気となった2020年1月29日。
空き部屋取材のバイトの移動中、駅でこんなポスターを目にした。
「何かを願うな、何かを誓おう。
2020 初っぱなのお天道様に。」
というキャッチコピーの下に、山々から立ち上る神々しい太陽の写真。
そこにちょうど、雨上がりの晴天のキラキラと澄んだ日の光が、ホームの屋根の波形に切り取られて差し込んでいて。その形が猫耳に見えたもんだから、うわーっと思ってカメラを向けたんだった。
秀逸なキャッチコピーもあいまって、なんだかすごくグッときてしまった。
「何かを願うな、何かを誓おう。」
って、いつも希望的観測でしかものを言わない私に向けて放たれた言葉みたいだった。
そう、前回のブログでもまさにその性質が現れてて、「今年こそ〜いいのだけど」と締めくくっている。
誓うということは、必ず行動に移さなきゃいけないプレッシャーのかかる行為なので、あくまで願うという形で「〜にしたいな」とか「〜だといいのだけど」というような曖昧な語尾にしてしまいがちな自分。そんなんだから、やるべきことに取り掛かるのにやたら時間がかかり、こうして何年も何十年もくすぶり続けているのかもしれない。
ごくたまに「行動力がすごいね」というような言われ方をすることがあるけど、予告もせず旅したり遠くに出稼ぎに行ったり、そういう点では行動力があるのかもしれないけど、肝心な、目指すべき自己実現のこととなると異様に腰が重くなるのだ。やらなきゃいけないことをひとまず置いといて、寄り道したくなる。優先順位の低いことから片付けていきたくなる困った性分。
それは一番好きな人ほど慎重になって話せなくなる、というのに近いかもしれない。他の人とばかり楽しげに話しているうちに、可能性がなくはなかった本命はそっぽをむいて違う誰かと親密になってしまう、というような。。
一番こだわりのあることほど完璧にやり遂げたいから、もし完璧にできそうもなければ、準備が整うまで引き出しに大切にしまっておく。
そんな感覚で、いろんなことが宙ぶらりんになっていた。
これをやれば、私は今よりもっと高みにいける、その内容については、分かっている。分からない時期もあったけど、今はかなり分かってきている。だったらそれを粛々と行動に移せばいいだけなのにね。
きっと、日々のどうでもいい些末なことに心奪われてる暇はないのだ。
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それにしても驚くべきは、このポスターの写真が高尾山だったこと。
ここ数年足繁く通っていた和歌山の高野山じゃなくて、東京の高尾山の方。
実は、このたび引っ越した場所も、高尾山の方なのです。
大いなる夢を抱いて、決死の覚悟で、もう3ヶ月以上前に引っ越したのに、まだほとんど住んでいない新居。駅から歩いて30分以上かかる山の近くの古い一軒家で、寒い。エアコンがつかないとか、給湯器の電源が入らないとか、数々のトラブルにあい、そのたびめげそうになっていた。
誰かが言ってた「想像を絶するルーズさ」。これにも尽きる。
30を過ぎた娘に「引っ越しなんて辞めちゃいなよ、家に帰ってきたらあたたかいごはんが待ってるなんてないよ〜」と引き留めにかかる過保護の親。
ぬくぬくと猫と戯れる、ぬるま湯の日々から抜け出せなくなっていた。
ああしたい、こうしたい、できたらいいな、でもその前にちょっと旅に出ます。そんな現実逃避を続けてここまで来てしまった感じ。ちまちまと散漫な創作物を発表し、呟いているだけでやった気になって。これまでの人生の8割がそうかもしれない。
さらに、このポスターを見たのは高尾から遠く離れた、百舌鳥駅だった。
「百舌鳥」で「もず」って読むの知ってましたか？
私今回初めて知ったんですが……二枚舌ならぬ百枚舌で、いっつも行動が伴わず理想ばかり語っている私に対する痛烈な皮肉なんじゃないかって、そう気付いた時には背筋がブルっときた。
今は何より猫耳が照らしてるこの方角、高尾山に向かわなきゃ。
何かを願うな、何かを誓おう。
と言うことで、遅ればせながら2020年の誓いをここに書き記したいと思います。
- 新居にグランドピアノやシンセサイザーを運び入れ、マイクやスピーカーを購入・設置し、録音環境を整える。
- 家とピアノを使ってYouTubeやラジオなどを配信する。
- 3年も遠ざかっていたライブ活動を再開する。
- 歌入りのものとピアノソロのアルバムを手作りで作る。
- 短編漫画を描いて発表する。
- オリジナル文字とあわせたキャラクターイラストを12点以上描く。
- ブログを12回以上更新する。
▲ArispiA▲
誓いが果たせなかった時のペナルティは、そうですね……恥ずかしい動画をアップするなんてどうでしょう。踊るとか……(ꙭ;)
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