明かりともる。

1月から一人暮らしを始め4ヶ月。ようやく、部屋に明かりがともった。

築45年の元和室の部屋の壁には電気のスイッチがついておらず、持ち込んだ照明器具のオンオフができなかったので、キッチンからの漏れ灯と小さな電球だけでこれまでしのいできた。
でもアマゾンで購入した1300円のリモコン操作用の機器を天井に取り付けることで、ようやく部屋全体が照らされたのだ。
しかも、シャンデリア。この古アパートには不相応なほど、ぱぁっと一気に華やいだ。
上を向くとちょうど頭の上で、キラキラキラキラ光ってる。

なんかインスピレーション降ってきそうだな、って思った。

ネットで見かけた文章で、『素質がある人は、ある時期、内から湧き出るものがある。それを文章化することによっていい作品が書ける。ある時期が過ぎてしまうと、内から湧き出るものが無いから、味気ない作品を書くようになる。それを才能の枯渇という。』というのがあった。

『内から湧き出るもの』がないのに、知識やテクニックだけで作品を作っても味気ないものになる、これは真実だなってすごく納得した。

ミュージシャンは若いある時期に名曲を次から次へと生み出すのに、歳をとると昔の曲を超えるものがなかなかできないのはなんでだろうっていつも思ってたけど、そういうことなんだなって。
若くて経験値が乏しくて荒削りでも、心に響くものを生み出せるのは、内から湧き出るものがあるから。

それがなくなるのはこわいよなぁ。
普通に幸せに生きる分には、そういう衝動っていうのは心の平穏を乱すもので、邪魔なものかもしれないけど。
音楽でも、小説でも、何かを生み出す人にとっては、なんとしても手に入れたいもの。

創作意欲。インスピレーション。

明かりがともったことで、キラキラキラキラ、降ってきてくんないかな。

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