海王星牡羊座

2025年3月30日から海王星が牡羊座に。実に164年ぶり！ 2025年3月末、ホロスコープの界隈ではビッグなイベントが。海王星が14年ぶりに星座を移動し、魚座から牡羊座に入ったんだ。逆行により10月22日にはいったん魚座に戻るけど、2026年1月27日には再び牡羊座へ移動し、2039年まで滞在する。海王星の公転周期は冥王星に次いで長いので、牡羊座に来るのは実に164年ぶりの出来事。 海王星って、言うなれば「時代のBGM」を決める星。ムードや流行、みんなの気持ちを動かすよ。 牡羊座は12星座の始まり星座。ピュアなエネルギーに溢れている「自分ファースト」「情熱全開」の星座だから、これからの14年間は自分の夢をひたむきに追いかける人が脚光を浴びる時代になる！ さらに、破壊と再生を司る冥王星は2023〜2043年までまるっと水瓶座にいるので、テクノロジーや格差社会の分野に変革を起こすよ。前回の冥王星水瓶時代にフランス革命やアメリカ独立戦争が起きたように、歴史を揺るがすような大きな革命が起きるかもしれない。 しかも火の星座である牡羊座と風の星座である水瓶座は相性が良いから、相乗効果で世相が大きく動くかも。牡羊座海王星の疾走感のある情熱的なBGMに乗って、冥王星水瓶座の変革がガンガン行われるっていうようなイメージだよ。 これから2039年までの14年間はどんな時代になる？過去から未来まで、いっしょに冒険の旅に出てみよう！ 海王星とは何か？ホロスコープでは何を意味する？ まず、ホロスコープにおける海王星の基本をおさらい。海王星は「夢」「幻想」「癒し」「スピリチュアル」「曖昧さ」を司る惑星だよ。ふわふわと夢を見させながら様々な境界を溶かしていく不思議な星。個人では「直感」や「無意識」を、社会では「時代のムード」や「集団の夢」を示す。約14年ごとに星座を移動するから、その世代や文化に大きな影響を与えるんだ。星座の特色と相まって時代のムードを作るよ。まさに「時代のBGM」っていう表現がしっくり来るんじゃないかな。 ただ、海王星は「詐欺」「欺瞞」「妄想」「陶酔」「依存」の星でもある。魅力的な音楽に酔いしれて、いつの間にか悪い方向に流されていっちゃってないか、注意が必要だよ。 これまでの海王星魚座時代（2011年4月4日〜2025年3月30日）のBGMはどんな感じ？ 境界が曖昧で共感が大事だったふわふわとした魚座時代。 2011年、東日本大震災が起こったのは海王星が魚座に入る直前。未曾有の大災害からひと月と経たない混乱期の4月4日に海王星魚座時代はスタートを切った。魚座は「共感」「癒し」「一体感」を示す星座。海王星が「夢と幻想」を強めて、「みんなで繋がる」「境界が溶ける」時代だった。 日本においては震災直後から絆とか助け合いの精神が時代のムードとしてあって、友愛的な雰囲気ではあったけど、同調圧力が強かったように思う。2013年に東京オリンピックの開催が決まってからはけっこうお気楽な浮かれモードで、2019年には31年ぶりの新元号「令和」に突入。詐欺や凶悪事件も多かったとはいえ、コロナが日常をひっくり返すまではわりかし平穏な日々が続いた。 魚座を司る支配星がすなわち海王星だから、同じ性質の惑星と星座が合わさってテーマが強調されて、キラキラ夢と幻想にあふれた時代だったと言える。 ヨガやマインドフルネスが流行。LGBTQ+が注目され、性別の境界が曖昧に。SNSでは「いいね」による共感がキーポイントに。フリマアプリで実物を見ないまま中古品を売り買いする文化の定着は魚座のユルさの現れ。タピオカ、メンヘラ、エモ、チル、キャンプにパラレルワールド。 エンタメは、AKB48、乃木坂、欅坂の秋元康王国からK-POPのアイドル全盛期。ジャニーズと並んでEXILEや三代目 J Soul Brothersも大人気。きゃりーぱみゅぱみゅ、椎名林檎、西野カナ、米津玄師、あいみょん、星野源、Ado、藤井風、YOASOBIなんかのソロやユニットも人気だったけど、ロックバンドの人気はイマイチ。ONE OK ROCK、髭男、King Gnooなどのメロディアスな一部ロックバンドは活躍していたけど、かつての勢いを失って、とりわけ海外ではロックはダサいという風潮。 アメリカではヒップホップやR&amp;B、オルタナティブのジャンルが音楽シーンの中心として位置づけられている。魚座のムードはストレートでガツンとしたロックよりも、アンニュイな雰囲気のエモラップや、陶酔できる歌声と幻想的なビジュアルのアーティストが好まれたのかなという印象。 日本ではこの時代に「推し」という言葉が普及し、「推し活」で誰かを応援しお金を落とすことそれ自体が誇れる趣味のような扱いになった。海王星魚座は「夢や妄想」「憧れ」を表すから、「推し」に幻想を抱いて陶酔する行為が流行ったんだと思う。このムーブに上手く乗れたエンタメ関係者たちにとってはいい時代だったと言える。 映画ランキングを見るとびっくりするくらいアニメやファンタジーやSFだらけ。鬼滅、アナ雪、シン・ゴジラ、コナン、君の名は。、スラムダンク、ベイマックス、風立ちぬ、君たちはどう生きるか、呪術廻戦、アベンジャーズ、アラジン、ジョーカー、インターステラー、ララランド・・・・。みんな夢を見ていたかったのかもしれない。 LINEのチャットがメール文化を終わらせ、サブスクが音楽や映画などのエンタメを世に溢れさせ、Bluetoothイヤホンで四六時中何かを聴きながら、スマホでちょこちょこゲームをしたりSNSを眺めつつ、あまり深く考えずにふわふわと生きてきたなぁ。 ちなみに、魚座の一つ前、海王星水瓶座時代（1998〜2011年）は、インターネット黎明期の革新ムード一色。IT企業が雨後の筍のように生まれ、GoogleやYoutubeなど現在世界を牛耳る巨大プラットフォームが生まれたのもこの時代。2007年には初代iPhoneも発売され、瞬く間にガラケーを過去の物に葬り去った。後になって俯瞰してみると本当にこの時代を機に人々の生活様式がガラッと変わり、文化・文明が大きく進化した感じがある。古い価値観やテクノロジーを刷新させる力を持つ水瓶座らしい革新的な時代だったと言える。 SNSによって一般人と有名人の境界が曖昧に。「いいね」で共感。 FacebookやTwitterが2010年代に一気に普及。Instagram（2010年）、TikTok（2016年）が「みんなで共有」を加速。「#MeToo」などのハッシュタグで弱い立場の人でもみんなの共感が得られれば世界を変えることができるようになった一方で、「いいね」で共感し合うことがプレッシャーとなり、「SNS疲れ」なんていう現象も起こした。 毎日何千万本という動画が世界中でアップされ、インフルエンサーが続々と現れた。一般人からYoutubeで成功し稼ぐ人々も。テレビに出てる一握りの有名人じゃなくても人気者になれる、夢のある時代になったとも言える。 TikTokは中国発のアプリ。アメリカの独壇場だった巨大SNSを脅かす勢いで急成長しちゃったもんで、アメリカを慌てさせたよね。 K-POPが人種や国境を曖昧にして世界で大ヒット！ この時代、日本でのK-POPアイドル人気は凄まじかった。少女時代、KARA、東方神起に続き大人気となったのが、K-POPの第3世代を代表するBTSとTWICE。TWICEはメンバー9人のうちミナ、サナ、モモと、日本人メンバーが3人もいる。これは当時韓国でも異例のことだったけど、このTWICEが韓国・日本さらにはアジア各国を始め海外でも大人気に。この成功例を皮切りに、日本人メンバーのいるK-POPアイドルがたくさん生まれた。多国籍メンバーの方が、よりグローバルな人気が見込めるってことが証明された。 日本ではK-POPを入り口に、美容やコスメやファッション、グルメなどの韓国文化が若者の心をとらえて一大ブームに。韓国においても日本旅行がブームになったりと、過去の歴史にとらわれず偏見のない若者を中心にトレンドが国境を超えていったよね。海王星魚座の「境界を曖昧にする」作用が、国際親善の美点となって現れたと言える。 K-POPの成功の鍵は、肖像権や放映権の境界を曖昧にしたこと。 それからK-POPの成功の鍵は、全て無料で公開したことにあると思う。ミュージックビデオはもちろん、放送直後にネットにアップされる歌番組のパフォーマンス、アイドル自ら配信するプライベート風の映像コンテンツを、YouTubeやSNSに続々と公開した。字幕付きやリアルタイム視聴が可能なものも多く、次から次へと更新される映像を見続けるうちにいつの間にか洗脳されて夢中になってるパターンだ。海王星魚座のテーマ「境界を溶かすこと」にバッチリハマった戦略、肖像権や放映権を曖昧にしたことで、ファンの裾野を広げ、その中からコアなファンを掴んだ。 この新時代の成功方式の逆をいったのが日本のアイドル。課金しないと楽しめないようファンを囲い込んだせいで、世界はもちろん日本国内でもかつての勢いを失って売り上げ規模を縮小していった。若い世代は今やK-POPに夢中。若者や子供はお金がないのだから当然の結果なのかもしれない。 入り口は無料で、大盤振る舞いでこれでもかというほどの大量のコンテンツを解放することが大事。様々なシチュエーションで歌う曲を聞き続けることで、飽きるどころか中毒になる。練習生時代の奮闘する姿など裏側も見せることで、情が移り、いつしか応援してしまっている。彼らはいずれライブやグッズに大金を落とす太客となるかもしれない。 ずっと無課金でも構わない。まずはライトなファン層を増やすこと。「新曲のMV見た？」「昨日の配信ライブ見た？」って友達同士の話題に上らせることができれば、自ずと成功は付いてくる。でもこれって昔から続く真理だから、テレビが勢いを失っていくこれからの時代は、「コンテンツの無料開放」をますますやっていった方がいいと思う。 アカデミー賞では史上初のアジア映画による快挙！ 海王星魚座が境界を曖昧にした結果、文化が国境を越えて外国の地で受け入れられる現象が多々見受けられた。欧米でのアジア人の快挙も目立ったね。2019年にアメリカ最大規模の野外音楽フェス『コーチェラ』にBLACK PINKが出演したり、2020年にBTSがK-POPアーティストとして初めて米ビルボード・シングルチャート「Hot 100」で1位を記録したことが話題になった。また、2021年にはNetflixで『イカゲーム』が世界的に大ヒットしたよね。 映画では、2019年、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したのち、なんとアカデミー賞で作品賞、国際長編映画賞、脚本賞、監督賞を受賞する4冠を達成。英語で字幕がつく映画の作品賞は史上初の快挙だった。 それから2023年のアカデミー賞では、作品賞を『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス（略称：エブエブ）』が獲得。 エブエブは主要８部門のうち６つを制するオスカー史上初の偉業を達成した。ミシェル・ヨーがアジア人として初めて主演女優賞を受賞。 更に、インドのアクション大作『RRR』の劇中歌が、リアーナ、レディー・ガガ、ダイアン・ウォーレンといった他の候補者を抑え歌曲賞を受賞。日本ではそこまで話題にならなかったけど、確かにアカデミー賞の歴史に名を刻んだ。 日本はというと、Disney+で配信された真田広之主演の時代劇ドラマ『SHOGUN 将軍』が世界的大ヒット。ゴールデングローブ賞で作品賞を始め4部門受賞の快挙を成し遂げた。 また、2013年以降に日本旅行ブームも起き、「爆買い」という言葉も定着。韓国や中国では太宰治の「人間失格」がロングセラーになるなど日本文学が流行した。文学というのは特に作者の思想やその国のアイデンティティが根深く反映されているので、読む者の心の境界を溶かしていく意味合いが大きい。中国のようにかつては閉鎖的だった国でも、外国文化を寛容に受け入れる人が増えていったよね。それも海王星魚座によってどんどん境界が溶かされていった結果。 海王星魚座の光と影：ゴーストライター、STAP細胞、そして海外の物語。 海王星魚座時代は、「共感」「幻想」「曖昧さ」のメロディが世界を包んだ。真実よりも脚色された美しい物語の方が心を掴み、境界が曖昧になる。Twitterで「#prayforjapan」が響き、誰もが心のつながりと一体感を求めたこの時期だが、影もあった。幻想が膨らみすぎると、真実がぼやけ、嘘や誤解が広がる。メディアやSNSは「感動の物語」を増幅し、失望も大きくなる。リアリティーショー「テラスハウス」の末路や、2014年に相次いだゴーストライターとSTAP細胞の騒動は、日本の魚座ムードを象徴するスキャンダルとして刻まれた。これらの物語は、過剰に共感を煽ることで真実が有耶無耶になってしまう海王星魚座の光と影を映した。メディアとSNSが魚座の「感情を動かす物語」を押し上げたけど、真実が曖昧なまま幻想が膨らみ、失望や悲劇を招いた。 テラスハウス：リアリティーショーの共感と演出の幻想 『テラスハウス』（2012〜2014年、Netflixで2015〜2020年）は、海王星魚座の「共感と幻想」を体現したリアリティーショー。「台本がない」というコンセプトのもと、複数の男女がシェアハウスで恋や友情を育む姿が、リアルな日常として若者の心を掴んだ。 だが、リアルだと思っていたものは演出による幻想だった。2020年、参加者の木村花が番組内での言動をきっかけに苛烈な誹謗中傷を受け、自死。番組は打ち切りとなった。スタッフが女子プロレスラーの木村花に対してそれらしい「悪者キャラ」を作り上げ、彼女はそれに答えようとヒール役に徹しただけなのに。スタジオのコメンテイターが一緒になって視聴者を煽動し、視聴者もまた真実と疑わず過剰に感情移入してしまった結果、このような悲劇を招いてしまった。 「スタッフが求めているのは恋愛とハプニング。そしてSNSでの炎上を狙っていた」と後にテラハメンバーが語ったように、本当のリアリティーショーなどありはしないのに、嘘を嘘と見抜けず幻想にのめり込み過ぎてしまう海王星魚座の悪い面が、最悪の結果となって現れた悲劇だった。 佐村河内守：ゴーストライター「全聾の作曲家」の幻想 佐村河内守は、2014年に「全聾の天才作曲家」として脚光を浴び、交響曲『HIROSHIMA』がゴールドディスクを獲得。NHKスペシャル『魂の旋律』（2013年）で「被爆者の子」として描かれ、反響を呼んだ。だが実際は新垣隆が18年の長きにわたり佐村河内のゴーストライターとして全作品を作っており、佐村河内は耳も聞こえていた。海王星魚座の「共感」を利用し、「障害を乗り越えた悲劇の天才」「現代のベートーベン」の物語をでっち上げたのだ。謝罪会見は逆ギレと批判され、手話通訳が終わる前に話し出すなど滑稽に終始、ネットの格好のオモチャになった。魚座の「幻想」が作り上げたヒーローはあえなく崩壊。メディアの感動押しが失望を増幅した。 小保方晴子：STAP細胞「リケジョの星」の幻想 小保方晴子は、2014年にSTAP細胞の論文をネイチャー誌に発表し、「リケジョの星」として一躍脚光を浴びた。「割烹着で実験」「メルヘンチックな研究室」と、魚座の「夢のような物語」をメディアが喧伝。「STAP細胞はあります！」の発言が流行語になった。だが、論文の画像盗用やコピペ、研究ノートの稚拙さが発覚し、再現実験も失敗。上司の笹井芳樹の自殺や博士号取り消しもあり、小保方さんは雲隠れ、騒動は悲劇に終わった。海王星魚座の「共感と幻想」が科学的真実を曖昧にし、「女性科学者の希望」を過剰に祭り上げた。彼女の手記『あの日』（2016年）は、魚座のロマンチシズムに裏付けされた「被害者意識」を映す。 海外事例：ランス・アームストロングとエリザベス・ホームズ 海外でも海王星魚座の「幻想と失望」のBGMは響いた。米国のランス・アームストロングは、2012年に「ガンを克服したツール・ド・フランス7連覇の英雄」として崇められたが、ドーピングが発覚。2013年にTVで告白し、魚座の「共感の物語」が嘘と判明。 エリザベス・ホームズは、少量の血液で200種類以上の血液検査を迅速かつ安価にできる医療ベンチャー企業「セラノス」を創業。「血液1滴で検査革命」と持ち上げられるなど魚座の「夢のイノベーション」を体現し、「自力でビリオネアになった最年少の女性」として称賛された。しかし技術は偽りで、2018年に詐欺罪で起訴。 両者とも、メディアとSNSが感動を実際以上に膨らませ、真実の曖昧さが露呈。佐村河内や小保方氏と重なる、魚座の光と影だ。 コロナをきっかけに夢から醒めた？妄想が広がった？ そして海王星のラストを締めくくる4年間はコロナ一色。東日本大震災の頃を思い出させるような未曾有の大混乱だったけど、今度は助け合いっていうより、対応の不手際が目立って政治に対する疑念が多く湧き上がったよね。これまで民衆がお気楽にアイドルやサブスクに夢中になってる間に、虎視眈々とおともだちに有利な政治が行われていたのかよ！？っていう。 海王星魚座は、想像力豊かで感性が優れる特質を持つ一方で、非日常的な空間に置かれると、判断を誤ったり、盲目的な幻想の世界に入り込みすぎるという弱点がある。コロナ禍では陰謀論があふれかえり、何が本当で何が嘘なのか分からない事態に。落ち着いてあらゆる角度から物事を判断する冷静さをみんな失っていたように思う。 その頃、冥王星は山羊座にいた！（2008〜2023年）権力の闇が暴れ始めた時代 ところで海王星はあくまで時代のBGM。ガツンと社会に変革を起こすのは「破壊と再生」を司る冥王星の役割が大きい。この時代、海王星魚座のBGMに乗って冥王星の「破壊と再生」が起こった分野は、山羊座！ 山羊座が象徴する「社会、組織、権力、忍耐、責任感、伝統」などの分野で激震が走ったよ。 冥王星山羊座（2008〜2024年）は「権力の構造」をガッツリ掘り起こし、隠された歪みや闇をバレさせた時代。海王星魚座のキラキラでエモいBGMに覆い隠されながらも、資本主義の「富の偏り」が赤裸々になったりと、これまで盤石のピラミッドの頂点で権力を振るっていた大きな組織や特権階級が揺らぎ始めた時代だった。 とはいえ、ベースは山羊座なので、まだ闇が暴かれつつあるだけで大変革には至っていない。冥王星水瓶座時代に入ると一つ前の山羊座を否定する形で変革が行われるから、いよいよ世の中が変わっていくはず。 なんだかんだ言っても、海王星魚座の影響はそれなりに生きやすい時代のムードを醸成したと言える。幻想が過ぎたことによる失望はあったけど、弱き者を救おうとする雰囲気はあった。セクハラ、パワハラ、モラハラ、カスハラ、マタハラ、モンスターピアレンツなどあらゆるハラスメントが問題となり、コンプラが重視され、発達障害や性同一障害などの理解も格段に進んだ。海王星魚座の共感や慈悲が世の中に浸透し、弱者やマイノリティーに対する救いの手が差し伸べられた。 いま世の中に蔓延する生きづらさは、雰囲気だけでは取り除けない、支配者たちにガッチリ組まれた格差社会の構造が原因。この巨大な闇を冥王星水瓶座がどう壊していくのか、壊せるのか、次の冥王星魚座時代にはユートピアが築けるのか・・・。一部の特権階級を除く大多数の人にとってはとても楽しみな時代がやって来たんだ。 前回の海王星牡羊座時代（1861〜1874年）は？164年前、個人の情熱が歴史をぶち破った！ 海王星が魚座だった最近の動向を見てきたけど、ここからは一気に遡って164年前（！）、19世紀、海王星が牡羊座だった1861〜1874年をワープして見ていくよ！ 前回の海王星牡羊座時代では、なんと冥王星も同じ牡羊座にいた！牡羊座の相乗効果で、1860年代はバリバリ「情熱全開」「自分革命」「冒険」の時代！ アメリカではリンカーンが自由を掲げて南北戦争を戦い、西部では夢追い人が金や土地を求めて突き進んだ。芸術では、モネやルノワールが「自分の光」をキャンバスにぶつけて印象派の誕生。この時代、「自分を信じる」人が歴史を動かした。 日本では？幕末から明治維新の激動期だよ！坂本龍馬が新しい日本を夢見て走り回り、明治政府は「西洋に追いつく！」と学校や鉄道をバンバン作って近代化を進めた。福沢諭吉の『学問のすすめ』は「自分で未来を切り開け！」って叫んでたんだ。 牡羊座の「行動」「自己」「開拓」と海王星の「夢」が混ざり、「個の情熱」が歴史を動かした時代。今、私たちの私たちの夢や情熱も同じ力を秘めてるよ。 アメリカでは南北戦争で奴隷解放、西部開拓の情熱的な時代！ アメリカでは1860年代初頭、国を二つに分けて大きな戦い始まった。南北戦争（1861〜1865）だ。奴隷制度を巡る対立で、リンカーンが「奴隷反対！みんな平等！」って旗を掲げ、北軍を引っ張った。1863年の奴隷解放宣言で、数百万人の黒人奴隷を解放した。でもリンカーンの情熱は人種差別に対する崇高な理念だけじゃなく、戦争に勝つための戦略も大いに含んでた。奴隷解放宣言は南部の経済をガタガタにし、黒人兵士を北軍に引き込み、欧州からの応援も取り込むすごい一手だった。 海王星牡羊座の「情熱でガンガン動く」ムードが、リンカーンの「理想＋勝負力」を後押し、冥王星牡羊座の「権力をぶっ壊す」力が、奴隷制度を叩き潰した。60万人以上の命が失われた過酷な戦いだったけど、アメリカは「自由の国」として生まれ変わった。リンカーンのリーダーシップは、海王星と冥王星の「情熱と変革」がバチッとハマった、牡羊座の輝きそのもの！ 一方、戦争のドタバタと並行して、アメリカの西部ではワクワクする冒険が繰り広げられてた。西部開拓時代だ！1860年代から1870年代初頭、開拓者、金鉱探し、夢追い人が「俺の未来はここだ！」って広大なフロンティアに押し寄せた。海王星牡羊座の「新しい始まり」の約束が、みんなの心に火をつけた。 1862年のホームステッド法は、「土地を耕し開拓するぞ」って人に160エーカーもの土地をポンとくれるスゴい法律で、移住ラッシュが起こった。1869年の大陸横断鉄道の開通は、鉄の線路で国を一つに繋ぎ、冥王星牡羊座の「壁をぶっ壊して新システムを作る」力を見せつけた。カウボーイやガンマン、アウトローの伝説は、西部に「夢と冒険」のムードをプラス。海王星の「幻想」と牡羊座の「野心」が混ざった感じだ。 しかしこの開拓には負の側面もあった。先住アメリカ人部族が土地を奪われ酷い迫害を受けた。冥王星の「破壊と再生」による犠牲者が出てしまったのだ。それでもフロンティアは「個の力」を試す大きな舞台で、アメリカを「何でもできる自由の国」に押し上げたとも言える。 西欧ではカリスマリーダーが民衆を率いて国家統一を実現！ 西欧においては、ドイツ統一がこの時代の主役だ。1860年代初頭、ドイツはプロイセン王国やバイエルンなど、バラバラの州や王国に分かれていた。そんな中、ビスマルクがプロイセンの首相として登場。冷静な頭脳と大胆な行動でドイツ統一を推し進めた。海王星牡羊座の「情熱と行動」のムードが、ビスマルクの強い意志を後押し。1864年のデンマーク戦争、1866年のプロイセン・オーストリア戦争で次々勝利し、1870〜1871年の普仏戦争ではついに大国フランスを撃破。1871年1月、フランスのヴェルサイユ宮殿で敵国に見せつける形でドイツ帝国が誕生した。ビスマルクの「血と鉄」の外交は時にずる賢く計算高かったけど、冥王星牡羊座の「俺がマイルール」な力を体現。小さな領邦や旧体制をバッサリ切り捨て、近代国家の土台を作ったんだ。 イタリアでは、統一の「仕上げ」がこの時期に進んだ。イタリア統一のメインは海王星魚座時代（1859〜1860）に既に進んでた。名将ガリバルディが「赤シャツ隊」を率いて南部の両シチリアを解放し、1861年にイタリア王国が誕生。海王星魚座の「みんなで一つに！」ムードが民衆の心をガッチリ掴んだんだ。海王星牡羊座時代に入ると、統一を完成させる動きが加速。1866年、プロイセンと組んでヴェネトをゲット。1870年には普仏戦争のどさくさに紛れてローマを併合し、統一がほぼ完成した。ガリバルディの情熱や民衆の勢いは、牡羊座にピッタリ。冥王星牡羊座の「破壊と再生」が、教皇領や外国支配を壊し、近代イタリアを生んだ。 芸術のシーンでも、新鮮な風が吹いた。1860年代後半からパリで印象派の画家たちが動き出した。モネやルノワールは、古いアカデミー芸術のルールを無視して「自分が見た光」をキャンバスに描いた。1874年の第一回印象派展、最初は「何だこりゃ？」って叩かれたけど、後の現代アートに大きな足跡を残した。 文学でも、ディケンズが貧困や不平等をリアルに描き、ユゴーの「レ・ミゼラブル」（1862）が個人の闘いを熱く鼓舞。労働者の権利を求める声が大きくなり、1864年にロンドンで世界初の国際的な労働者組織「第一インターナショナル」結成。普通の人々が立ち上がったのは、海王星・牡羊座のパワーだ。 ただ、海王星牡羊座の情熱は時に衝動的。1871年の「パリ・コミューン」は、労働者や市民が「自分たちの社会を！」って立ち上がったけど、2ヶ月で政府に鎮圧されたし、ドイツ統一後の地域対立やイタリアの経済格差も、急ピッチな変化の副作用。海王星の「幻想」が牡羊座の「衝動」とタッグを組むと、理想が現実の壁にぶつかる瞬間があった。冥王星牡羊座の「破壊」は時にガサツで犠牲も多く生じる。それでも、ビスマルク、モネ、労働者たちは自分の情熱で歴史に新しい色を加えたんだ。 日本の潮流：幕末の動乱期。近代化の道を爆進！ 日本では幕末から明治維新への歴史的な転換点。まだ海王星魚座時代の1854年、鎖国を続けていた日本は黒船来航後ペリーに迫られて、反対派もいたもののあれよあれよと開国しちゃった。これは魚座の流されやすさ、境界の曖昧さが影響したっぽい。それまで頑なに鎖国を続けていたのに、明確な意思があったわけでもなく、ペリーの勢いに押された感じがあるよね。 でもそこからは海王星牡羊座の情熱が、坂本龍馬や西郷隆盛といった志士たちの心に火をつけた！彼らは新しい日本を夢見て、命をかけて行動した。尊王攘夷運動や倒幕運動は、牡羊座の「俺が動く！」を体現し、1868年の明治新政府樹立に繋がった。冥王星牡羊座の「破壊と再生」の力が、幕府という古い権力を倒し、近代国家の礎を築いたんだ。 明治維新は単なる政権交代じゃなく、「個の力」で国を再定義する革命だった。海王星牡羊座の開拓精神が、「西洋を学び、俺たちの国を作る！」ムードを後押し。1871年の廃藩置県は地方の封建制度をぶち壊し、1872年の学制は「誰もが学べる」社会を打ち出した。岩倉使節団（1871〜1873）が欧米を見て「日本もこうなるんだ！」と夢見たし、福沢諭吉の『学問のすゝめ』（1872）は誰にでも分かりやすい文体で「自分で未来を切り開け！」と国民に呼びかけ、新時代への希望と啓蒙に溢れた本書は売れに売れた。まさに海王星と冥王星のダブル牡羊座の「情熱と再生」を象徴するような出来事だね。 文明開化の波も押し寄せ、洋装化や鉄道の開通（1872）など、日本は超スピードで近代化していった。それまで200年以上も鎖国を守り続けていた国とは思えないほどのいけいけおせおせムードは、まるで牡羊座の戦士が新しい時代を切り開くかのようだった。 ただ、海王星の「幻想」が「衝動」に乗り戊辰戦争や士族の反乱（1874～）みたいな混乱も。牡羊座の情熱は、時に衝動的で短絡的になりうる。熱くなりすぎに注意。 いよいよ21世紀の海王星牡羊座時代へ。（2025〜2039年）個の情熱と集団の革新が響き合う時代へ！ これまでの海王星魚座時代は「共感」がキーワード。InstagramやTikTokで「いいね」を集め、押し活で心を癒したよね。でも共感の波に飲み込まれ、「自分って何？」って迷う人も。2025年に海王星が牡羊座に移ってからは、時代のBGMが「情熱と行動のメロディ」に変わるよ。海王星牡羊座時代は君の情熱が輝く14年間！自分のアイデアで起業したり、音楽やアートで自己表現したり、ソロ旅行で「自分探し」が流行ったり。2039年までこのBGMは自発的な行動、勇気、パイオニア精神を高らかに響かせ、誰もが自分を信じて突き進む情熱に突き動かされる。魚座時代のふわふわした共感や幻想は後退し、牡羊座のエネルギッシュな「今、動く！」モードが世界を彩る。 これからの海王星牡羊座時代は「自分を取り戻す」改革だ。SNSは「いいね」より「自分の発信」に、癒しは「瞑想」から「直感で動く」に変わるんだ。 さらに冥王星水瓶座は、牡羊座の疾走感あふれるBGMに乗って「平等と革新」の変容を起こし、社会のルールを大胆に塗り替える。この時代、どんな文化や文明が花開き、どんな生き方が輝くのか。リスクも含めた未来予想とともに、2039年の「ときめくメロディ」を予想しちゃうよ。 これまでの海王星魚座の教訓：共感の裏の嘘 海王星魚座時代は、共感やスピリチュアルな繋がりが心を癒したけど、そこには嘘も溶け込んでいた。メディアとSNSが魚座の「感情を動かす物語」を押し上げたけど、真実が曖昧なまま幻想が膨らみ、失望や悲劇を招くこともあった。 これらの教訓を活かすためには、私たちは真実を見極める目を持つ必要がある。今後ディープフェイクやAIなどでますます作り込まれた情報が溢れかえる中、簡単に盲信せず、果たしてこれは本当なんだろうか？と常に疑い、冷静になってあらゆる角度から物事を見る姿勢を持つことがますます求められる。その手助けとして、先見の明を持っていると自分が感じられる「信頼できる発信者」を幾人か持っておくことも大事だと思う。 トレンドの未来予想：情熱と個の復興 海王星魚座時代は海外を始め日本でもロックが低迷した。アイドル系キラキラもしくは陶酔感のある「チル」や「エモ」な雰囲気だったけど、海王星牡羊座では、勢い溢れる情熱的なシンガーソングライターやロックが再び脚光を浴びる予感。魚座時代のK-POPは次から次へと新しいグループが出てきて飽和状態で、だんだんかつての勢いを失ってきた。これからは時代のBGMがガラッと変わる。個の情熱を爆発させるアーティストが主役になりそうだ。 例えばグランジやパンクの現代版のような「生のエネルギー」を感じるアーティストが台頭するかも。与えられた歌を歌うのではなく、自分の言葉で思いの丈を披露する個性派のラッパーも人気を集めそう。映画やゲームでは、開拓者や冒険者を描く作品がトレンドに。エネルギッシュな物語や、VRを使った「自分主人公型」のゲームが流行る可能性も。 ファッションはちょっと強めに自己主張を。牡羊座の「自己主張」を反映し、ビビッドなカラーや個性的なストリートスタイルが主流になりそう。 ただし、牡羊座の衝動は「行き過ぎ」のリスクあり。愛国心や自己主張が分断を招くことも。情熱を「協働」や「多様性の尊重」に活かすことが大事。例えば、SNSで自分の意見を発信するなら、相手の視点も尊重するコメントを添えると、対立を減らしつつ影響力を高められるよ。 社会潮流の未来予想：希望と挑戦のメロディ 海王星牡羊座のBGMは、誰もをパイオニアに押し上げる。仕事や生活で「自分らしさ」を貫き、行動で未来を切り開く時代だ。たとえば、AIツールでアイデアを形にし、3Dプリンターで商品を作り、Web3で直接ファンに届ける。学びはオンラインで必要なスキルをサクッと効率的に。 社会運動では、若者が環境や人権の課題に「自分の声」を掲げ、Xやオンライン署名でムーブメントを起こす。恋愛や友情も、「一緒に冒険する」情熱が鍵。魚座時代の「ふわっとした共感」から、同じ志のコミュニティで「行動でつながる」関係がトレンドに。 ただし、牡羊座の衝動は、後先考えない行動や「勝ち負け」にこだわりすぎるリスクも。愛国心が高じ、SNSでの過激な意見対立や国家間の緊張が高まる恐れも。自分の言動がいきすぎてないか振り返ることも必要。 とはいえまずは恥ずかしがらず勇気を持って自分を打ち出すこと。察してもらおうと思わずに堂々と自己主張し、アイデアを試したり、失敗を恐れず挑戦してみることが時代のBGMに乗れるコツ。 うまくやろうとかごちゃごちゃ考えすぎて始められないのが一番マイナスだから、なんでもいいから行動を起こしてみよう！ふわふわとした魚座時代よりも自主性とスピード感が求められるよ。君はどんな行動で未来を切り開く？ 魚座の『I beleave』から牡羊座の『I am』へ 時代のキャッチコピーは魚座の『I beleave』から牡羊座の『I am』へ。牡羊座は12星座の一番最初の星座だから、赤ちゃんのようなピュアさ、生き生きとした生命力をまとっていて、そういう人が魅力を振りまく時代。他者を意識するよりまず自分自身とは何者なのかを意識する『自分ファースト』な考え方がもてはやされる。もちろん、違う属性の人を差別し排除するような悪どいやり方では、最初はうまくいったとしてもいつかしっぺ返しを受けるだろう。あくまで、愛にあふれるピュアな情熱を燃料にして動くことが大事。その結果、誰かを癒したり勇気を与えたりできるんだと思う。 例えば、週末に自分の情熱を試す小さな挑戦を。前からやってみたかったことをする、夢を語ってみる、知らない場所に行ってみる――どんな小さな一歩でも、自分軸から湧き起こるワクワクに従うことが牡羊座のBGMに乗れるアクションだ。 時代のムードは魚座の共感から牡羊座の情熱へ。このBGMに、どんなハーモニーを加える？2039年まで、君の物語を世界に響かせよう！ ArispiA

海王星牡羊座

海王星牡羊座時代が来た！自分の夢を響かせる2025〜2039年の生き方✳︎

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