AとBとCとDがこんがらがって、22222。

コロナ2年目の夏が終わろうとしている今日この頃。皆様いかがお過ごしですか?ステイホーム?それともGoToお外?

私はといえば、実を言うとまだ一度もワクチンを打っていないんですが、元気です(ꙭ;)

2020年頃だったら、ワクチンを打ってないなんて言おうものなら非国民のレッテル貼られ迫害されそうだったから黙ってたけど、、今となってはもうみんなワクチン意味あるの?って思い始めてるし、人類初の遺伝子ワクチンであるmRNAは、この先大規模な薬害訴訟あるんじゃないかくらい、不確かでリスクの高いものだと思ってる(大声で言えないけど)ArispiAです・・・。

今回の日記はいつにも増して長いので、一気に読もうとせずに何回かに分けて読むことをおすすめしますよ(ꙭ;)

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夏の終わりに『ソーダ水みたいな人生』という新曲をYouTubeにアップしました。8月中にアップしたかったから納得いくまで撮り直ししておらず、ちょいちょいヘタさが露呈してますが・・・

これまでは分かりやすいストーリー仕立ての負け猫ソングばかり作ってきたけど、今回はストーリーが曖昧でちょっと荒唐無稽な歌詞になっています。そして、夢オチ。作家において禁じ手の、夢オチ。これまでの人生を走馬灯のように振り返りシュワシュワシュワっと終わっていくかと思いきや、まだまだ人生は続く、というオチ。なんやねん、というツッコミどころがありつつ、最終的にポジティブな曲を書きたかったのかな?

…ちょっと、自分でもなんでこの曲ができたのか分からないところがあります。。ある日「ソーダ水みたいな人生でした」のフレーズがパッと浮かんできて、それがなかなか頭を去らず、その後いくつかのダジャレも支援してきたので、作り上げるに至った感じ。

AとBとCとDがこんがらがって。相変わらず人生も思考もこんがらがってるArispiAです(両手ピースサインを逆さにして猫耳ポーズ)。

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前回のブログでALSについて書いたけど、それを読んだ人から「ALSってバルス(BALS)に似てる」との感想をもらった。

バルスとはラピュタの破壊の呪文。シータのおばあちゃんが、幸福になるには悪い言葉も覚えておかないといけないと教えてくれた言葉。

ひらめきがあった。

ラピュタ語で「閉じろ」という意味を持つBALSと、体が徐々に動かなくなっていく病気のALSは、名前だけでなく意味合いまで似通っている。もしかしてALSという病気は、呪いの呪文「BALS」が唱えられてしまったことにより始まってしまうのではないか。その呪いにかかったら最後、呪いの進行を止める術はなく、どんどん体が閉じていってしまう。「閉じる」という表現は、ALSにとてもよくあてはまると思った。

ALSは全ての体の動きを失っても最後まで眼球の動きだけは保たれ、視線入力装置などによってコミュニケーションできるのだけど、それさえも失ってしまう患者の割合が2割ほどいるという。思考や五感は正常なのに、瞼を開けられなくなり、眼球を動かせなくなる。それをTLS(トータリー・ロックトイン・ステイト)閉じ込め症候群と呼ぶ。こうなるともう、全くもって他の人に自分の意思を伝えられなくなる。完全に外界との繋がりを絶たれ、己の中に閉じ込められた状態だ。

正常に聞こえていて、考えることもできる。それなのに顔も体もピクリとも動かせず、思っていることを、感情を、誰にも、ほんのひとかけらも伝えられないなんて。

そういえば昔、事故にあって植物人間状態になった少年が束の間の人生を生きる『夢で見た夢』という漫画を書いたことがあった。これも、夢オチ。そういえばこれは、全身の筋肉がピクつき、自分がALSかもしれないという強い不安が襲った当時に描いた漫画だったことを思い出した。

絶望、という言葉が浮かぶラスト。

・・・けれど、思い出す。

ラピュタでは、滅びの呪文が唱えられても、全てが消えて無くなってしまったわけではなかった。あらゆるしがらみ、腐敗した組織を振り落としたあと、最後に天空に向かって力強く昇り始める。

同じようにALSの人も、最後にそうやって力強く昇っていくんだと思ったら、救いがあるような気がした。ただ悲しんだり恐れるだけでなく、あのラピュタのラストシーン、あの希望のイメージを持ち続けようと思った。

それから、もし滅びの呪文を止めることのできる別の呪文があったなら、とも思った。それはきっとこの世界に存在する。そのこともまた、ひとつの大きな希望だ。

ALSを、BALSを止める呪文を、人類が一丸となって見つけないと。まったくもって戦争なんかしている場合じゃない。凶悪で罪深い人が重病になる世界ならいいけど、現実はそうではなく、ランダムなクジで決められてしまう。まだまだこれからの若い人であっても、小さな子供がいたり心優しく才能あふれる人であっても、特例は認められず、クジは全員が平等に引かなくてはならない。

原因不明でいつ誰に降り掛かってもおかしくない呪いを止める術を、どうにか。コロナワクチンがわずか1年足らずで開発されたように、世界中が本気を出して競うようにして研究してくれないかな。なんなら低迷する日本が復活する気運はそこにあるんじゃないかな。もしALSを、数々の難病を解明したら、それこそノーベル賞確実だろうし、莫大な軍事費をごっそり病気の予防と治療開発にあてがう国があったら、世界中から称賛されるんじゃないだろうか。そんな国だったら、戦闘機なんて1個も持ってなくても、誰も攻撃してこない。その国だけはなんとしても守らねば、ってなると思うんだけど。どうかな。

20代でALSを発症した赤川由加さんのドキュメンタリー、ぜひ見てみてほしい。

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2022年が始まり、長い自粛生活を終えた私は久々に音楽活動らしきことに勤しんでいた。

これを逃したらもう200年先まで訪れることのない記念すべき2022、ニャーニャー年、今やらないでいつやる、今こそ起こせよムーブメントってわけで2022年2月22日を皮切りに(いつもの急な勢い(ꙭ;))

気合い入りまくりで猫耳を立ち上げ、2022年2月24日、幻のシンガーソングライター『ゆーすけ』にコンタクト。

彼はSNSをいっさいやらず、あらゆる写真や音源、映像での顔出し、自作曲の流出もNGという、徹底して正体不明を貫くピアノ弾き語りミュージシャン。外に向けて発信している媒体は、予定を書き込んだだけのゆーすけカレンダーと、希望者に月に一回程度メールに送られてくる面白メルマガのみ。最初は正直、もったいないことしてるなと思った。しかしここまで徹底されると、今だからこそ逆に際立つ存在感があるよな、と感嘆するに至った。

ゆーすけさんとは遡ること6年前、2016年6月9日・ロックの日に、今は無き阿佐ヶ谷ネクストサンデーのオープンマイクで出会ったのだけど、彼は私がそれまで出会ってきたミュージシャンの中でも群を抜いてすごい人だった。その時ゆーすけさんの演奏した『おっさん』にいたく感動した私は、ピアノ弾き語り教室もやっているということを聞き、大興奮でメールアドレスを交換したんだった。

この人にピアノ弾き語りレッスンを受け、今は自己流で感覚だけでやっているコードや伴奏、曲作りについての真髄を学べば、もっと高みに行ける、そういう強い確信があった。

なのに。自分ときたら。

数回メールを交換しただけで、レッスンの概要も送ってもらったというのに、いつ始めるかは返事せぬまま、頻繁に開催しているゆーすけ主催のオープンマイクに、いつか行く、バイト帰りなどちょうどタイミングが合ったら行く、行くんだと心に誓いながら、月に一回程度送られてくる『ゆーすけ音楽通信』を楽しんで読むだけで、いつのまにか、6年も。何もせぬまま6年という月日が経ってしまっていたのだ(ꙭ;)

…そんな折、ゆーすけ音楽通信からメルマガ整理のお知らせが。今後も配信希望する方はお手数だけど返信くださいとのこと。

このタイミングで、私はようやく思い腰を上げた。

2022年2月24日にメールを返信し、メルマガ配信継続希望と渋谷オープンマイク参加の旨を伝えたんだった。もちろん向こうは私のことはもう覚えていない。当然だ。

私、何してきたのほんと。YouTubeで細々と曲を発表しTwitterでつぶやき、ブログでえらそうに一人、持論を垂れ流すだけの6年間・・・

その間に、私のように実家で撮ったピアノ弾き語り動画をYouTubeにせっせと投稿していた藤井風はスターダムにのしあがったりなどした。

立川バベルで共演したギター弾き語りのRIRIKOちゃん、突出した才能を感じCDまで購入したRIRIKOちゃん、私の曲「ひとりぼっちのディスティニー」を口ずさんでくれたRIRIKOちゃん、ある日フォローが外れていたRIRIKOちゃん。どうしているかなと久々に見てみたら、チャンネル登録者1万人越えとなり、売れてたりなどした。

まぁ、どんなに旺盛に音楽活動していても、売れない人はいつまでたっても売れないけれど・・・。

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渋谷UNDER DEERで再会したゆーすけさんは、相変わらず才能に満ち溢れていて、すごかった。私は人前で歌うのはなんと2017年2月23日のライブ以来。実に5年ぶりのステージに本当に緊張し、冷や汗をかきながら歌った。最初、全然声が出なくて、スピーカーか自分の耳が壊れてるんじゃないかと疑ったくらい。でもオープンマイクのホストであるゆーすけさんは、しっかり前列で熱心に聞いてくれて、ライブ中リズムを取ったり掛け声をかけてくれ、演奏後は感想を言って、いいところを見つけて褒めてくれたり、面白いところを見つけ、いじってくれたりする。参加者みんなにしてくれる。それがとてもうれしいのだ。

とってもオシャレな渋谷UNDER DEER。ステージ後ろに水槽がありキレイな魚が泳いでいる。

ど平日の月曜開催のため、オープンマイクに集まったのは6人くらいで常連さんばかり。若い人や女性も多かった。みんなすごくきれいに響き渡る声が出ていて、セミプロみたいな人もいて、圧倒されてしまった。それで、順ぐり1曲ずつ、5週くらい歌う時間があったのに、なんか萎縮して3週目で自分のターンはやめにしてしまった(ꙭ;)

しかし勇気を出した甲斐があって、気疲れと恥ずかしさと楽しさが一気に押し寄せパンクしそうだったものの、ひとつの山を越えた達成感があった。

コード譜を持って行けばその場でピアノ伴奏もしてくれる、ゆーすけ主催のオープンマイクにぜひ行ってみて♩参加費1000円+ドリンクくらいで、プロ並の伴奏と本格的な音響で歌えるのはかなりお得だと思う。

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翌月から、ゆーすけピアノ弾き語りレッスンを開始。コードを中心に学ぶ。ユーミンの卒業写真を題材にコード譜を作ったり、ハノンという練習曲でスケールの勉強など。コードが理解できるようになれば、コード譜を見ただけで一瞬でカバーできるようになるのだという。

ハノンで音階の勉強。指動かん(ꙭ;)

ユーミンの曲は、セブンスを多用したオシャレな響き。これまで楽譜やコードを見ながら弾くということができず耳だけに頼って演奏してきた自分にとって、AとかBとかCとかDとかのコードの世界はとても奥深く、ワクワクするものだった。

いずれ自分の曲をすべてコード解析し、コード譜付きのアルバムを作るという目標も生まれた。

ゆーすけレッスンを3/17、4/6と続け、4/17には三鷹おんがくのじかんにて5年ぶりライブを敢行。

5/8はレッスン後にゆーすけさんといっしょに吉祥寺は曼荼羅のオープンマイクへ。緊張して全然うまく歌えず、またひとつ恥をかいてきた。。。けれど楽しい夜だった。

オープンマイクに来ていたかっこいいブルースの人に「ランディ・ニューマンに似てる」って言われてうれしかった。よし、まだがんばろうと思った。

ランディー・ニューマン知らなかったけど、トイストーリーの曲歌ってる人だった。シンコペーションの跳ねたビート具合が通じるものがある?

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そして5月19日。この日は本当に久しぶりのライブハウスでのライブ鑑賞。

高円寺ウーハにて、丸橋ミケ、島崎智子、ゆーすけのスリーマン。いつもYouTubeのライブ配信を見ている憧れのお店で、ゆーすけさんに加えて、憧れのピアノシンガーソングライタの島崎智子さんも出演するこの機会に!ということで。

5年前、国立駅のライブハウス地球屋で青葉市子さんと知久寿焼さんの演奏を最前列で見た時は、あまりに神がかった歌声、ギターの調べに酔いしれて昇天しそうだったことを思い出した。

その後、2年前に知り合いに誘われて吉祥寺のライブフェスみたいなのに行って、女性バンドのホームカミングスなどを見たものの、一番後ろで見たからか、地球屋ほどの圧倒的な感動はなかった。会場が広すぎて距離があって、表情や手元足元がよく見えなかったからかもしれない。何かテレビを見ているような感覚だった。

ファンクラブに入っている友達からの誘いで何度も行っているエレカシの新春ライブでも、実はちょっと似たようなことを思う時があった。ドームのような大会場で遠くから爆音で聴くよりも、宮本浩次一人のギター弾き語りを至近距離で聴きたいなぁと思うことがあった。

私は結局、一人の人が心を込めて楽器を弾きながら歌う、ささやかで親密な「弾き語り」という音楽ジャンルを愛しているんだろうな、と思う。バンドもいいけど、今はバンドとは少し心の距離ができてしまうんだろうな。ピアノとウッドベースとサックスによる幻想的なスリーピースバンド『猫耳小楽団』をいつの日か結成してみたいなぁなどと妄想するけれど。

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最初はライブに一人で行くつもりだったのだけど、誰か誘ってみようかと思って、友達で無類の映画好きの柴田さんを誘ってみた。柴田さんもライブハウスが10年ぶりくらいだと言うので驚いた。私もそうだけど、やはりアマチュアしか出ない小さなライブ小屋というのは、映画館に比べてだいぶ縁遠いものなのかもしれない。

カウンター席しかない小さな高円寺のビーガンカフェで、慎ましくもかわいいワンプレートごはんを食べ、ライブ会場へと向かう。

YouTube配信ライブでいつも見ている高円寺ウーハに、初めて足を踏み入れる。これが本物の高円寺ウーハか!という感慨があった。入ってすぐにバーカウンター、その先に6畳くらいのスペースがあるだけの、とても小さなライブハウスだ。

入店からほどなくして入り口付近のトイレに行ったら、そこに島崎智子さんが立っていた。「うわ、本物や〜!華奢で小顔!赤いトップスがとても似合っていてかわいい!」と思いながらドキドキして挨拶したら、島崎さんはニッコリとして外国のかわいい赤いパッケージの小さなチョコをくれた。感激した。

その後、島崎さんは席までチラシも配りに来て、気さくに話しかけてくれた。名前まで聞かれた。柴田さんが「この人もピアノ弾くミュージシャンで」みたいなこと言うから「ひえええええ」とおののきながら「アリスピアです、げへへ」みたいな返しをしても、島崎さんは「アリスピアさん!」と元気いっぱいに呼んでくれて、こりゃもう、ファンになっちゃうよね。ミュージシャンたるもの、このくらいの天然の人たらしっぷりで、無邪気に颯爽とファンを獲得していかねば!などと思った。

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ライブは最前列の、一番ピアノの鍵盤がよく見える特等席で鑑賞できた。やっぱり最前列はすごい。ステージとの段差もないので、本当に手を伸ばせば届くほどの至近距離で、アーティストの生のパフォーマンスを体感するというのは、すごく贅沢なことだと思った。この希少体験が2、3千円で手に入る。メジャーデビューしている人気ミュージシャンでは無理なことなので、駆け出しのアマチュアミュージシャンなど、まだ世間に見つかっていない実力派ミュージシャンをYouTubeなどで発掘して、是非一度足を運んでみてほしい。演劇とかでもそうなんだろうけど、最前列ってだけで没入感が5割増しする。最前列での芸術鑑賞、病みつきになるわ、と思った。

それと今回初めて気付いたのだけど、手元だけでなく足元も見えるということも、最前列でのライブ鑑賞の一つ大きな醍醐味と言えるかもしれない。島崎智子さんは、鮮やかな空色のとてもかわいいキャンバススニーカーを履いていて、そのスニーカーが演奏中ずっとリズミカルに上下するのを見ながらとても幸福な気持ちになった。YouTubeでは手元しか映さない映像が多いので、気づかなかった。

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ライブはトップバッターのギター弾き語りの丸橋ミケさんからもう圧倒されて。かわいいオバケのワッペンのついた帽子をかぶり、細い体で腹の底から出す歌声が、自分とは比べ物にならないくらい厚みがあって、ソウルフルでかっこよかった。

2番手に、ゆーすけさん。相変わらずのめくるめくピアノワールドに酔いしれた。もう、弾き始めた瞬間から引き込まれるというか、わぁ〜っと感動するものがある。曲はどれも10分くらいで長いけど飽きない。ジャジーでポップな曲調と、しゃべり言葉のような素のままの歌詞とのギャップも面白い。今回はなんと共演の島崎智子さんの名曲『蓮根模様』のカバーも披露。島崎さんとのやりとりも聞けて楽しかったし、沁みた。

そしてトリの島崎智子さん。島崎智子さんはやはりすごかった。演奏はもちろんのこと、お話も面白く、最近あったできごととかを話しているだけなのに、すぐに島崎ワールドに引き込まれる。天真爛漫な笑顔で、観客の顔を見回しながら喋ってくれるのがすごいと思った。私はそれが全然できていなかったし、これからもうまくできる気がしない・・・。でも目を見て喋ってくれるのはやっぱりうれしいし、できるようになりたいな、、なれるかな、、

この日一番の盛り上がりは、島崎智子さんの『蓮根模様』。ゆーすけさんのカバーも素晴らしかったけど、本家はやっぱりすごかった。感動した。島崎智子さんも歌いながら最後は泣いていた。

生まれ変わりをテーマにしたアンコールの『つじつまあわせ』では、憑依したような圧倒的なパフォーマンスに息を呑んだ。

表面的に美しくて上手なだけの歌は心に引っかからずに流れていってしまうけれど、島崎さんの歌は心にグサッと突き刺さったり、ジーンと沁み渡ったりする。それがすごい。生で聞くとよりそこが際立つ。普段の生活ではなかなかお目にかかれない、さらけだされた魂に圧倒されるというか。一回一回の演奏を、ただこなすんじゃなくて、しっかり追体験しながら感情を味わっているんだろうな。

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感動冷めやらぬまま、ライブ後は演者の皆様と短い時間ながら大いに歓談し、私は熱に浮かされたような状態だった。島崎智子さんのベストCDも購入し、サインまでもらい大感激。お酒が入っていたこともあり、オーバーリアクションをしたりあれこれ的外れなことばかり言った気がする。柴田さんによると、私はその日やたら手のひらをヒラヒラと返していたらしい。

そしてウーハを後にしてからも、まだ興奮がおさまらず、高円寺の駅前広場でしばし柴田さんとトークタイム。

今日のライブをひとつひとつ振り返り、演者達のすごさを語り合った。柴田さんは島崎智子さんが初見だったけど、島崎さんの魅力の分析がとても的確だと感じた。MCも演奏もひっくるめた、まるごとの人としての魅力。

「とりつくろわない、ありのままの姿。みんなそれができないから憧れる」

ほんとそうだなーって。

この日は音楽の神様に愛されたとでも言おうか、とても素晴らしい夜だった。

買ったCD 島崎智子ベスト、すごかったー。曽我部圭一や寺尾紗穂やウルフルケイスケや片平里奈なども帯にコメントを連ねる渾身のベストアルバム。みな島崎智子さんの音楽に感銘を受けた人たち。

1曲目の『仔犬め』から、うたれる。ほぼ全曲ピアノ弾き語りスタイル。もちろん蓮根模様も入っている。いいなぁ。いいなぁ。私もアルバムを作るぞー!と希望はむくむく最高潮に達したんだった。

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その後。

高時給のアルコール補充のバイトが、いきなり給料がガクッと下がるとの通達。それで、5月いっぱいでバイト辞めちゃった。最低賃金でやってるもうひとつの不動産バイトに比べたら時給だって悪くないのに、辞めちゃった。

ゲーム感覚で楽しい感じもあった。バイトがある日は1日で1万歩以上歩くし、筋トレとウォーキングにもなっていた。新しく建て替えられたばかりのビルはとてもきれいで、社食やカフェは安くてオシャレで美味しかった。
社員さんも皆いい人たちだった。一人きりであまり考えず黙々とやれるから、ずっと考え事をしたり曲を作ったりすることができた。

でも、辞めちゃった。

大きなカバンにアルコールボトルやペーパーをたくさん詰め込んで、ずっしり右肩に背負い、その重量によって体を傾けたまま、ひょこひょことエリート達の闊歩するオフィスを練り歩く。ワイシャツに紺のスラックス、全然好きじゃない格好をして、鏡を見るたび少しがっかりして。そもそもハンドペーパーを補充するのって、いくらゴム手袋してるからって不衛生じゃない?ティッシュを上から補充したりしないじゃないですか。少なくなったペーパーのそばに新しいペーパー置いといて、使い切った空袋は最後の人が捨てればいいんじゃないかな??

1800円以上あった時給が一気に1400円まで下がるって、ちょっと落差激しいなって。今までがもらいすぎだったのかもしれないけど、なんだか疲れたなって思い、辞めちゃったのだ。

結果、辞めたことでお金がなくなり、ゆーすけレッスンを休むことに。9月現在に至るまで再開の目処は立っていない。。

トホホ〜(ꙭ;)

7万の家賃を払うのが苦しく、5000円が。5000円が捻出できないんだ。

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お金がなくてもどうにかこうにか、「閉じよ」の反対、「開けよ」の呪文を唱えていきたい。そういやアラビアンナイトでアリババが唱える呪文は「開けゴマ」だったっけ。『アリババと40人の盗賊』ならぬ『アリスピアと40匹の猫』的、やる気スイッチ的な呪文作るか。

「開けバジル」「開けピアノ」「開けネコ」「開け山」「開けオバケ」「開け山椒」「開け・・・

…長くなってしまったので、三鷹おんがくのじかんでの5/29の総勢11組のライブの模様はまた次回(ꙭ)!

2件のコメント

  1. こんなにも自分をさらけ出す文章を巧みに書くということ、なんて凄いんだろうなと思います。

    1. はぴねすさん、コメントに気がつくのが遅くなってしまいすみませんすっかりこの場所を放置してしまっていました。。ありがとうございます!さらけ出しすぎかもしれないとビクビクしながら書いていましたが、そのように言ってもらえると勇気が出てきます。
      しばらくまた閉じてましたが、また恐れずに自分をさらけ出して、思いの丈を綴っていきたいです!

お気軽にコメントどうぞ♪